アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~
-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-
02 -ケチるとろくなことがない-
留学前に同僚の高橋先生に“プロレス「監獄固めの」血風録”なるマサ斉藤さんの本を貰いました。私はこの本を大切に持って行き何度も勇気づけられました。この本によると、私の行く南部アメリカの女性はSouthern bellと言って、美人でopen heart & bodyとのことなのであります。
ところでマサ斉藤さんによると米国人はケチなのだそうです。その中にあって、ケチらないほうが良いと書いていました。
私は、留学にあたっては貧乏になるので、まずは倹約を考え、荷物を一番安い、船便で送りました。ところが夏服も入っている荷物がいっこうに届きません。やっと届いた荷物は全てカッターで切られてぼろぼろで、本やフロッピーが散逸しているではありませんか?だらしのない私は何が無くなったかも良く判りません。ケチるとろくなことがないことの始まりです。
私が留学したDurhamは車なしでは生きていけない田舎で、病院の駐車場をまず確保しなければいけないのですが、係の人は屋根つきの立派な駐車場を勧めます。年間何百ドルです。
私は迷うことなく年間何十ドルの安い駐車場を契約しました。そばにいた見知らぬ女性が、私に「その駐車場はすぐに一杯になるから良くない」と忠告してきました。私はどうせ早朝カンファレンスにでるからまあイイヤと思って契約しました。
最初は精神的にも元気で、涼しい朝の散歩も苦にならなかったのですが、ある日、ちょっと遅れて行くと駐車場が一杯です。この広いアメリカ、何処でもいいやと思って道路の端に停めていたら、Campus policeなるものが何十ドルなる駐車違反の切符を貼り付けています。これは一年分の駐車料金です。