Ryuji's room / 放射線科専門医 佐志隆士

アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~

-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-

32 Florida Orlandoに行ったChristmas(3)

矢田先生とパレード
本物のミッキーと矢田先生とで記念撮影をしました。本家ミッキーの家は大変人気で混んでいたので、記念撮影まで待たされましたが、良い想い出写真を撮って貰えました。

Orlandoの三日目はMagic Kingdomに開門前に行った。それでも着いた場所からは、小さな乗り物で入場口まで行く程大きな駐車場であった。その時は興奮していて、車を停めた場所をよく覚えておらず、帰りに車を探すのに大変苦労した。Lion Kingのショーを見たり、本家Mickeyと記念撮影をしたりと、子供向けのattractionを次から次に根性で見て回って行った。“留学生は貪欲”ということであるが、その典型例で、タフガイの矢田先生もさすがに夕方には疲れ切っていた。二人でボーッとbenchで休んでいると、二人の若い女性から「私たちは帰るから」とSpace Mountainの予約整理券を貰った。それは最終時間の予約整理券であった。何れのattractionも長い待ち時間はないのだが、Space Mountainだけは、整理券がないと入れない程の人気であった。Space Mountainは闇の中を駆けめぐる屋内型Roller coasterで星空の宇宙の中にいるような気にさせられた。
Thrillingで美しく、人気があるのも当然だと納得もし、大いに興奮した。
整理券をくれた二人の笑顔も素敵だったし、Space Mountainに乗れたことも超luckyで、良い想い出となった。
Space Mountainから外にでると外は、すっかり暗くなっていた。
そこで突然、火の付いた矢がシンデレラ城に向かって飛んで行き、花火showが始まった。幻想的な世界に矢田先生と大感激した。前日は不動産屋にだまされて時間を無駄にした感が強かったが、もうすっかりChristmasにわざわざFloridaに来たことの元を取れたと幸せな気持ちになれた。
Magic Kingdomで、中年おじさん二人が一緒に12時間も遊ぶなんて留学中でないと考えられない狂気の世界であった。
ところで日中、Splash Mountainという水しぶきを浴びるRoller coasterに乗るために列に並んでいる時、Americaの若者から「お前は我々家族を抜かして、先に進んでいる」と喧嘩腰に言い寄られた。
なる程、矢田先生は何時の間にか私の5m程、後ろの方に並んで立っている。私は無意識に、列の前の方に進んだのであろう。
「私にはそんな意図は全くないから、どうぞお先に」と言ったら、不満気な顔をしながらも事なきを得た。
アメリカ人は日本人のことを“Sneaky”だと思っている。“Sneaky”は「こそこそ狡い、卑怯」という意味である。“真珠湾攻撃”は、米国人にとって“日本人がSneakyである”ことのsymbolとなっている。
この若者は、Sneakyな日本人の私に愛国心を持って警告したのであろうかと思われた。友人のDuaneからも「日本の犯罪はSneakyなのが多いね」と言われてむっとして「絶対犯罪数が少ないから相対的に詐欺じみた犯罪が多いだけだ」ムキになって反論したこともあった。
留学中に不愉快な思いをしたことの大半はSneakyがらみのことであったような気がする。
実際、日本人は米国人に比べればSneakyなのであろう。
多国籍軍30カ国余が参戦した湾岸戦争の時は、1兆円を超える援助をしながらも、人的援助をしなかった日本は、クウェートからの感謝決議の対象にも入らず、 国際的屈辱を受けたとされている。
日本人はそもそもSneakyなのだから、国連理事国入りする資格も無いし、必要もないと思う。また戦争にも行かない方が賢明であると私は信じている。

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