Ryuji's room / 放射線科専門医 佐志隆士

アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~

-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-

20 Hurricane Floyd

9月になってノース・キャロライナにFloyd というHurricane が向かって来ました。昔はHurricaneの名前は女性に決まっていたようですが、Floyd は男の子の名前です。

このFloydは最大級のHurricaneなので一週間は停電、断水は覚悟をしろとのことでした。Durhamの電線は高い“木の電柱”で張られているのですが、すぐそばに大きな木が沢山あり、日頃から短い停電や電圧低下は頻繁にありました。

大きなHurricaneが来たら、長期停電は当然のことのように思えます。「車のガソリンを満タンにすること、食料、水を確保すること、風呂には水を一杯にはること、冷蔵庫は絶対に閉めたままにすること、一階では寝ない、窓際には寝ない・・・等々」の注意を受けました。冷蔵庫は一度開けると温度が上がるからで、一階や、窓際は木の枝が飛んでくるからだそうです。

アメリカは何でも大きく、落ちる枝も日本の小木程の大きさがあります。水洗トイレのための水も必要です。ターキさんからは、電話で注意を受けましたし、TV・ラジオでも注意を促しています。

近くのFood Lionに行って驚いたのが、食料品と水がほとんど売り切れていることです。仕方なく、売れ残っていたクッキーとトマトジュースを沢山買いました。次に、ガソリンスタンドに行ったのですが、どのスタンドも売り切れで、ロープがかけられて閉まっています。何軒か探して、やっと開いているスタンドを見つけました。

アメリカでは、ガソリンは自分で入れるのですが、給油ノズルが上手く入りません。助けを求めて、スタンドのおじさんの所に行くと、それはディーゼルだと言います。ガソリン車に無理に石油を入れようとしていた訳です。危ないところでありました。

停電になるとカードが使えなくなるとのことから、カードで現金を下ろしました。ところが、Floydはコースを僅かに東にとって、停電も断水もなく、気抜けをしました。沢山買ったトマトジュースを飲むのは平気でしたが、クッキーはどうしようもなく、友人のDuaneに上げることにしました。

3、4日してからカードを無くしていることに気がつきました。真っ青になって銀行にカードを止めてくれと電話すると、カードは電話で止めるのだと停止用電話番号を教えてくれました。電話は自動対応になっています。正しく発音をしないと、反応しません。何度もやっていると「ポンドマークを押せ」と言っているようです。

何の事やら判らず気が変になりそうでした。(:~_~:)もう停止電話は諦めて、私の口座のある銀行に直接窮状を訴えに行きました。すると、親切な行員のオバサンは、カードから不正にお金が引き落とされていないことを確かめてくれた上で、新しいカードの発行の手続きをしてくれました。

ところで“ポンドマーク”て何かと聞くと「知らない」との返事です。英語の聞き取りも喋りも下手なので真相は不明でした。どうやら“ポンドマーク”はプッシュホーンの“#”のことらしいのです。そんなこと判る訳ないだろう☆(`Д´メ)凸

WACHOVIA銀行は聞いたことが無かったけれど、アメリカでは大手の銀行なのだそうです。ダーラムの町は何処でもWACHOVIA銀行でした。
大抵は親切にしてくれました。このカードはDebit cardになっていて、普通の大型店では現金同様に使用出来て、お金も引き出せます。 米国でのサインのcheckは日本より、何倍も厳格でした。
隣のCITIBANKのカードは日本の郵便局で口座を作って行き、日本からの送金に使おうと思って行ったのですが、WACHOVIA銀行のATMでは上手く作動せずに、一度も使用出来ませんでした。
帰国後すぐに解約しました。

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