Ryuji's room / 放射線科専門医 佐志隆士

アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~

-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-

19 泥とbathroom

Blueberry摘みの帰路、ターキ家に寄った時に、私は、blueberryをバケツからbackyard の泥土の上に撒き散らかしてしまいました。するとすぐにターキさんと娘さんのサッチャンが泥の着いたblueberryをすかさず集め始めました。「Blueberryは沢山あるのだから、汚くなったblueberryはもう捨てても良いのにな」と思いながらも私も元のバケツに戻しました。その時、小声でS先生が「この連中(米国人)は泥を汚いと思っていない」と囁きました。ナルホドと私も得心しました。

米国に何度も来ているS夫妻は、米国に強く憧れていながら、何処か米国人を軽蔑している所もありました。 家の中で土足で暮す彼らの感性は、我々とは違うのであります。ターキ家は原則土足禁ですが、サッチャンの婚約者のDavidは靴を履いたまま家の中にやって来ます。ターキさんはPJ、David はMaxという犬を飼っていました。犬はもちろん裸足で家と外を出入りします。彼らは犬と一緒に生活しているので、犬との関係は日本人よりはるかに親密です。

感性が違うと言えば、学会会場で、米国人が高級な鞄をtoiletの床に平気で置くのに違和感を持っていました。米国人は泥もtoiletも日本人程は“不浄”だと思っていません。米国の家では、bathroomに便器と浴槽が並んでいます。私にとっては湯船はrelax する最も大切な場所であったので、 湯舟の横に不浄の便器があるのはどうしても慣れることが出来ませんでした。それで入浴中は便器のフタを閉め、その上に豪華で奇麗なcandle*を灯すことにしていました。

ところで、便所の戸は必ず閉めるように日本では教育されますが、米国ではbathroomのdoorは使用後は必ず開けておきます。使用可能なことが分かり合理的ではあります。また、公衆便所の仕切りは必ず下方が大きく空いています。おそらく犯罪を防ぐためでしょう。また、複数ある便座の高さはそれぞれ違っています。

Duke大学のgymで、便意を我慢出来なくて、慌てて便座に座ると、20cmも足がプラプラしています。間違って一番高い便座に座ってしまったのです。外から浮いた足は丸見えでしたが、便意は急を告げていたので、そのまま用を足す事にしました。

*米国ではcandleとgreeting card(お祝いのカード)は、至る所で売られています。日本よりはるかに頻繁に使用されるようです。

米国映画では、豊かな乳房を半分隠して美人女優が、泡一杯の浴槽に入るシーンを見かけます。私も泡用石鹸が欲しくて、マーッケトで何度が店員に尋ねてみましたが、実際に無いのか、英語が通じていないのか、手に入れることが出来ませんでした。帰国後、五城目のアマノで米国製泡風呂用石鹸を見つけて唖然(@_@)

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