アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~
-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-
08 「E-mail アドレスが貰えない(>_<)」
そもそもインターネットは留学2年前より使いはじめ、E-mailなしには暮していけない状況にありました。
留学前からメジカルビュー社と“肩関節のMRI ”なる本を出版するべくE-mailで交渉していたので、E-mailが使える事は死活問題でもありました。逆に「E-mailがあるから良いよね。」と友人からは言われていました。
・・・と言う訳で、留学前からHelms教授にはE-mail アドレスが欲しいとお願いをし、快諾を得ていました。
秋田に残す家族ともE-mailで連絡がとれるようにと大学に置いていたデスクトップのMacを自宅に移動させインターネットをつなげました。
ローマ字では、E-mailもインターネットも楽しくもないし、実用的でないので、ノート型Macを米国に持って行きました。渡米前後は「ケチるとろくなことがない」と言うことを理解していませんでしたから、何とか安く済ませたいと最低限度のsystemを手で持って行ったのですが、Dukeの放射線科はMac一色なのに、州都のRaleighまで行ってもMacの付属品は売っておらず焦ってしまいまいました。
結局、大学生協の佐藤徳祐さんに海を越えてお世話になってしまいました。
ところでHelms教授が頼んでくれたA氏は色々理由をつけてアドレスをくれません。持って行ったMacにたまたまAOL(アメリカオンライン)ソフト(1ヶ月無料)が入っていたので、アパートから国際電話で日本のAOLに加入しました。
最初にメールを出せたのは渡米後2週間の7月12日です。深夜の独りぼっちのアパートで、インターネットがつながり、日本のサイトが見れ、秋田の友人から"You'veGotM@il"が届いた時は本当に嬉しかったです。
私の留学期間は1年余の予定でしたので、勉強・仕事で何らかの収穫を得るためには、生活の“Know-how”を身につけるために時間を割いている余裕はありませんでした。円とドルの違いもあるかもしれませんが、1ドル2ドルのお金を節約するのに“心と時間”を浪費し、思わぬ不注意で万単位の無駄遣いをするということがしばしばでした。どうやらこれは私だけではなく全ての留学生も言えることのようでした。
ところで問題のA氏の最終的答えは「私は担当者ではない」というのが結論でありました。後日知りあった日本人留学生医師の矢田先生に教えられた場所に自分で出かけて行くと、それはそれは笑顔の素敵なお嬢さんがいて、その場でアドレスが貰えました。
Dukeの回線は無料ではありましたが、留学4ヶ月後の事ですっかりAOLに慣れていたので結局AOLを帰国まで使用しました。
インターネットが無かった時代に留学した諸先輩と今時の留学とは天と地の違いがあるはずです。今も大量のE-mailが私の人生の宝となってAOLの保存メールに残っています。留学先で日本から貰う“情け・好意”の効果は数十倍です。(^.^)v
PS1.その後、 Duke大学売店の地下3階にMac中心のPC ショップがあることを矢田先生に教えられ唖然驚愕(@_@)。私は売店に地下3階があることすら気づかずにいたのです。
PS2. アパートの電話回線からパスワードを使いDukeの回線に入ることが出来ます。市内通話料は基本料金内に含まれており事実上無料です。これはAOLでも同じで、接続場所がDurham近郊だけでも多数あるからです。
PS3. AOLではメールが届くと"You'veGotM@il"のメッセージが鳴ります。此れが無性に嬉しいのです。