Ryuji's room / 放射線科専門医 佐志隆士

アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~

-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-

30 Florida のOrlandoに行ったクリスマス(1)

SeaWorldで買った白熊のぬいぐるみアパートの壁にかけた写真

私はアメリカ南部の田舎町ダーラムに住んでいた。
何もないところで、老人夫婦がのんびりくらすのには良い所だと聞いた。
ただ、ゴルフ場だけは沢山あった。私はゴルフをやったことも無かったし、興味も無かった。
勉強するために留学したのだから、何も無くても別に不満は無かった。
何も無くても毎日が冒険だった。
クリスマスが近づくと、家々や、沢山ある教会、病院でも、飾り付けがはじまる。映画“ホームアローン”の雰囲気が町にただよって、「やっぱアメリカや」と感動したものである。
ダーラムは冬でもあまり寒くない。それにアパートは全ての部屋に暖房が入っている。それでも私のアパートには暖炉があって、煙突がある。アパートと言っても、日本のペンションという感じである。
アパートの群れは、森の中に散在しているのが、稀に煙突から煙が上がっている家がある。
煙突は“家”のシンボルであり、サンタクロースがやってくるクリスマスに必要なアイテムなのであろう。Takiさんから、「クリスマスには、ダーラムに残っていていけない。」というアドバイスを受けた。
クリスマスは家族で、旅行をしたりするので、留学生は大変淋しい思いをするのだそうだ。

矢田先生とション一家のSeaWorldでの写真

そんな時、私のアパートに遊びにくるようになっていた矢田先生も同様のアドバイスを別の人から受けて、二人でクリスマスは何処かに旅行に行くことにした。
結局、矢田先生、矢田先生が勤めるラボ(研究室)の中国人のション一家(奥さんと息子)の4人でFloridaのOrlandoに行くことになった。


佐志先生
hospitalのphoto centerへ行けばすぐに話しがつくと思います。
オーランドの件は本日デズニーランド近くのモーテル(Quality inn)を24日~27日で2部屋予約($45/人/日)し、レンタカーも$300/5日間で予約しました($100/人)。従って、交通費と宿泊費に関しては$280/人ほどで済むかと思います。
先生のご要望などありましたら何なりとご連絡ください。こちらからも進展等ありましたらまた連絡いたします。

矢田 豊

24日Sea world(水族館?)、25日デズニーランド、26日ユニバーサルスタジオ、12月27日(月)ダーラム着などどうかと言っていました。入場料や交通費、宿泊費含め500ドル/一人くらいで行けるだろうとも言っていました。

たこ部屋勤務の人達の、年に一度の大切なバカンスに対する準備・計画にはとても気合いが入っていた。お金の計算も緻密だった。
ラボの安い給料で、 家族を養うことは大変なのだろう。中国人研究者のジョンには、私のアパートに夕食に来て貰い、顔合わせもした。矢田先生がラボのボスに普通に「オーランド」に行きますと言ったら、その発音を心からバカにしたように注意されたそうである。
“Orlando”は前にアクセントがあって、“オラアンドゥー”と発音する。矢田先生はそのボスから、たまに発音のことで蔑まされたそうだが、耐えられない屈辱であったらしい。

* 最初に作ったカレーライスが好評で、次々料理を作りはじめた。
矢田先生はカツ丼が大好物とのいうので作ってあげたら、いたく感動してくれた。
毎週、2回食事に来てくれていた。私も人恋しくてしょうがない時だったのでの、矢田先生の訪問に救われていた。
** TaurusというFordのカッコいい車だった。

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