アメリカ留学記 ~艱難辛苦の米国留学~
-悲しかったり、楽しかったり、いじけたり、頑張ったり-
26 Halloween
毎年10月31日はHalloweenです。米国ではクリスマスに次いで、大切な年中行事ですが、休日ではありません。
Taki さんの家のある通り(Club Blvd*1)は、Dahramの中でもHalloweenの飾り付けで有名とのことです。
大きなカボチャをくり貫いて作るお化けの顔(Jack-O'-Lantern)の中にロウソクが灯されて前庭*2や玄関に置かれます。Club Blvdの全ての家がlight upされます。
各家庭でその年のテーマを持って、趣向を凝らしたデコレーションが作られ、家人は仮装もします*3。この通りは、典型的な米国家庭の家並みと思われます。ただし中流以上の家庭で、白人でないのはTaki さんだけだったと思います。
Halloween用の仮装goods も売られており、TVで宣伝されていました*3。この美しくlight upされた通りの各家々を覗きながら、次から次に訪問して行く訳です。この時、子供達は、"Trick or Treat!"と叫び、普通は沢山用意したお菓子を"Happy Halloween!"と答えてくれることになっています。何かしらのお菓子とかが貰えます。
Taki さんも大掃除をして、日頃は開かずの正面玄関からお客さんが来れるように準備をしていました。Takiさんは、私に「リンゴジュースを買って持って来てくれ」と言います。
Wellspring*4で一番高くて大きな瓶詰めを3本買って持っていくと、「こんなに高いのを買ってきて、一つで良いから、残りは、返品して来なさい。」と言われてしまいました。ちょっと大きな店には返品用のレジすらあり、列をなしています。どうも返品は米国では当然のようでした。
育ちが良くて上品な私には、返品なんて出来ないので、全部自分で美味しく飲んでしまいました。
Halloweenと言えば、「Freeze!:止まれ!」の意味が判らず、射殺された日本人留学生(高校生)がいましたが、“R”と“L”の間違いで、「Please:どうぞ」に聞こえたのかもしれません。
Halloweenが終り、11月1日になると冬時間になるので、一時間朝寝坊が出来ます。まぁ、“特した気分”になったのは、翌日だけでした。
*1 Blvd: boulevardの略で、 通りを意味します。テレビ、ラジオで頻繁に使われるのに、日本では習いません。発音は何度挑戦しても、Duaneから駄目だしを貰いました。
*2 丁度、米国映画“Home alone”に出てくるような感じの家並みで、通りに面して前庭:frontyard があり、この正面の玄関が開けられて、中に土足のまま入れる訳です。当然、家の裏には大きな裏庭:backyard があり、犬も土足で、自由に出たり入ったりしています。日本なら豪邸です。
*3 1999年は、Star Wars Episode Iが公開されていたので、この映画の登場人物の仮装が目につきました。
*4 Wellspringは、新鮮自然高級食品のチェーン店で、1981年、ここDurham に一号店が開店したそうです。現在はWhole Foods Market と言う名称に変わっているとのことです。